フロント

3年間ハウスキーピングで実績を積み上げ、フロントへ異動。
自他ともに認める客室の知識量で、フロントでもすぐに活躍するスタッフに、これまでの経験を聞きました。

1~3年目

ハウスキーピング

ハウスキーピングでは、まず基本の仕事としてお部屋を覚え、チェックアウト後や滞在中のお部屋の清掃管理を学びました。3年目になると、客室内の備品担当として、発注・在庫管理・新しい製品の検証などを行っていました。

4年目~現在

フロント

フロントではチェックイン・チェックアウトのカウンター業務のほか、会計業務を始めとする事務業務や電話対応などをしています。夜間はハウスキーピングスタッフが不在なので、客室に何かあったときは、ハウス出身者としてフロントやベルの夜勤スタッフに教えながら対応にあたることもあります。

INTERVIEW

インタビュー

ハウスキーピングでもフロントでも、清掃チェックやお客様対応といった最前線の仕事と、備品の仕入れや予約に関する国内外とのやり取りなどの事務的な業務、どちらにも関わっていることで、宿泊に関する総合的な経験が積めていると感じています。

また、ハウスキーピングで客室に関する豊富な知識を得てからフロントに異動したことで、カウンターでお客様にご案内をするときには今見てきたかのように具体的な話ができます。お部屋の変更が必要になったときも、人数や部屋タイプ、お客様のご希望などが叶う部屋をすぐに提案できますが、他のスタッフを見ると紙を広げて条件に合う部屋を探していることもあるので、お部屋の情報が頭に入っていることは大きな強みだと感じます。

ハウスキーピングでの備品管理の仕事です。例えば靴べらなど、客室に常備されているアイテムを担当していたのですが、新しい製品を導入するときは、ホテルの購買課に相談したり自分でも試したりして、お客様の快適さとスタッフの働きやすさの実現を目指していました。綺麗で機能的な製品を入れればお客様の満足度は上がりますし、耐久性が高く塗装が剥げにくいものだと修理や交換の回数が減ってスタッフの手間が減ります。

「この製品を入れたら、お客様がより快適に過ごせるようになり、アンケートのポイントが上がった」などとわかりやすく結果が出るのもモチベーションになりましたし、実際に新製品を入れるときには周りのスタッフや宿泊部の同僚に説明するため、社内での知り合いが増えるきっかけにもなった仕事です。

コロナ禍は採用数が減っていたこともあり、ハウスキーピングで2年目を迎えたときは後輩が入りませんでした。3年目に初めて後輩が来てくれて、若手の業務負担を分散させられた、フレッシュな風で職場の雰囲気が変わった、などいろいろと助かる面がありました。
仕事に慣れていけばいくほど疑問に思うことが減ってしまうので、新入社員の素朴な質問をきっかけに考えさせられることも多く、私自身の学びや気づきもたくさん得られたことを覚えています。

語学力があり、お客様との会話を楽しめる人だと思います。
定型の業務英語がわかっていればもちろんチェックインはできますが、どうしてもこちらの流れで接客を進めることになってしまいます。

例えば、お客様に日本の「Central(=中心の) City」に行きたいと言われたとき、東京駅のあたりを案内すればいいでしょうか。実はショッピングをしたい方なら銀座の通り、SNS用の写真を撮りたい方なら渋谷のスクランブル交差点、と、目的によって適切なご案内は異なります。
どんな言語の方を相手にしても私たちが会話からご要望を引き出せるかどうかで、お客様の旅の満足度までもが左右されてしまう、重要な役割を担っていると感じます。

お客様にはもちろんのことですが、一緒に働く同僚に対しても、思いやりを持って先のことを想像した行動をすることを心がけています。
例えば多くの書類を扱う業務に入るときは、私の次に触る人がやりやすいように仕分けながら行い、イレギュラーなことなどはメモを残すなどして、誰が見ても状況を把握できるようにしておくようにしています。

ミスが生まれにくい業務の流れを作れれば、アクシデントに対応する時間やストレスが減り、まわりまわってお客様へのご対応もより良くなるだろうと考えているからで、目に見えない部分ではありますがこのサイクルを回していけたらいいなと思います。

FLOW

一日の流れ

08:30

出社

到着予定のお客様や当日の宴席情報を確認
玄関に出て、お客様がチェックアウト後に
乗車されるバスの交通整理

09:00

作業開始

当日の到着リストで車で来館される方のナンバーをチェック
チェックアウト後のお客様のお見送り

13:00

休憩

14:00

チェックイン・宴席のお客様の
お出迎え

お荷物の部屋入れなどベル業務のヘルプ

16:00

引き継ぎ

お出迎えと並行して夜勤担当者への引継ぎ

18:05

業務終了

退社

入社を考えている学生へ

旅行などを通して、いつもと違う文化に身をおく経験をしておくといいと思います。
海外で話せる自信をつけ、知らない文化にも触れておくことは、ホテルの仕事に直結するからです。

ホテルにお越しになるお客様は、言語はもちろんライフスタイル、食事の決まりも様々で、ホテルでの過ごし方や周辺の案内はそれぞれに合わせてご提案できないといけません。
若いうちからいろいろな文化を体感して「こういう人もいる」と少しでも見聞を広げておくことは、間違いなくあなたの財産になると思います。