フロントサービス(ドア)
ホテルのスタッフと聞くと、ドアマンを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
今回は、入社直後からドアの仕事に就いている先輩からのメッセージをお届けします。
1年目〜
フロントサービス(ドア)
ホテルに到着されたお客様をお出迎えして、フロントや宴会場などその後の行き先へご案内するほか、自家用車やバス、タクシーが入り乱れるホテルの玄関を整理して、お客様の安全をお守りする仕事です。ホテルで最初にお客様をお迎えする者として、気持ちの良い挨拶を心がけ、お客様のお名前と車のナンバー、宿泊やレストランなどのご利用目的をできるだけ覚えるようにしています。
4年目〜現在
フロントサービス(ドア)
四年目はOJTリーダーとして、新入社員の教育にも携わりました。上司に確認しながら育成計画を立て、新入社員たちにはできるだけ自分から声をかけるようにして、日々の会話から教育の進捗を確認しています。人に教えるとなると自分がしっかりしようと背筋がのびたり、もっと相手にわかりやすい伝え方がないか常に考えたりするようになって、昨年までとは違う視点を得られました。
INTERVIEW
インタビュー
入社を決めた理由
人を相手にする仕事をしたいと思っており、中でもおもてなしを学んでみたいと考え、ホテルの専門学校に通いました。ベルをやってみたかったので、多くのホテルのロビーを見学しに行きましたが、グランドニッコー東京 台場を訪れた際、お子様連れや海外からのお客様など、客層の幅広さに気づき、いろいろな接客に挑戦できそうな魅力を感じました。また、かっちりしたスマートなサービスよりはフレンドリーなおもてなしに憧れがあったので、ホテルの雰囲気も自分に合いそうな気がしていました。
この仕事をするうえで大変なこと
初期の頃はお客様の情報を覚えるのが大変でした。もともと車が好きなので車種を記憶するなど、お客様を観察して特徴を逃さないよう努めていました。
暑い日も寒い日も、台風の日も雪の日も、どんなときでも玄関に立つタフな仕事でもあるので、睡眠や食事を十分にとって体調管理に気を付けるようにしています。
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仕事をするうえで大事にしていること
常に人前に立ち、全身を見られる仕事ですので、身だしなみには気を遣っています。また、当たり前のことかもしれませんが、正しく適切な言葉遣いで応対をすることも意識しています。
経験を積んで視野が広がってからは、お客様の様子だけでなく、ロビーにいる後輩たちの動きにも目を配るようにしており、困っていそうなときはフォローできるよう備えています。
この仕事のやりがい
ロビーでのベルの仕事は組織で分担しながら進めますが、ドアの仕事は人数が少ない分、瞬時に個人で判断して対応しないといけない場面も頻繫に発生します。自分の判断で行動するというのは責任が伴う一方、私は自分次第でどんどん成長できる状況と捉えています。ホテルにお越しの方全員に関われるところにドアの仕事の面白さと奥深さがありますので、それぞれのお客様に合わせたおもてなしを自分で極めていけることは大きなやりがいです。
これから挑戦したいこと
ドアマンとしてスキルアップしていきたいです。車でお越しのお客様のナンバーは全て覚え、二度目以降のご来館の方は皆様をお名前でお呼びしてお迎えできるのが理想です。
また、1人で玄関に立っているときに複数のお客様がいらっしゃったときなど、少ないタッチポイントでどうしたら全てのお客様に心地の良いおもてなしができるかを追求していきたいと思っています。
休日の過ごし方
レンタカーを借りてどこかへ出かけ、ドライブを楽しんでいます。スポーツ観戦も趣味で、予定が合えば仲の良い同僚と一緒に、野球・サッカー・プロレスなど現地に試合を観に行ったりもします。
夜勤もあり、生活リズムが安定しにくいので、気づかないうちに疲れが溜まることもあります。シフトに慣れるまでは休日をしっかり休息にあてるなど、身体に無理をさせないことも大切です。
FLOW
一日の流れ
出社
到着予定のお客様や当日の宴席情報を確認
玄関に出て、お客様がチェックアウト後に
乗車されるバスの交通整理
作業開始
当日の到着リストで車で来館される方のナンバーをチェック
チェックアウト後のお客様のお見送り
休憩
チェックイン・宴席のお客様の
お出迎え
お荷物の部屋入れなどベル業務のヘルプ
引継ぎ
お出迎えと並行して夜勤担当者への引継ぎ
業務終了
退社


入社を考えている学生へ
身だしなみに気をつけることを習慣づけておくと良いと思います。英語には慣れておいたほうがいいですが、入社後でも学べるので、これからがんばる気持ちがあれば問題ありません!
ロビーでの仕事は、お客様をよく観察したり、スーツケースを引く音に反応したり、と五感の力を使いますので、感覚を鍛えておくのもおすすめです。


